【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜



 その言葉に、世界が揺れた。胸が熱くなり、息が止まる。


「え……?」

「君の本当の苗字は鷹司だ。鷹司美宙。鷹司家当主の一人娘だったんだ。うちと親交があったからよく、ご当主さまとご夫人に連れられて俺の家に遊びに来てたんだよ」

「……鷹司?」

「あぁ、そうだよ。本当は尊き血筋を持ってるんだ君は。それに、当時は俺のことを穂貴が言えなくてほっくんにいさまって呼んでたんだよ」


そんな……信じられない。


「俺はね、一目惚れしたんだ。あの時から、ずっと美宙ちゃんのことしか見てなかったんだよ」


 穂貴さんの声が少し震えており、私を見る目が真剣で今まで見たことない表情だった。


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