【中編】激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜



 私が考えている間に旦那様はそれだけ言って、スキップするように出ていった。部屋に一人残され、ため息が漏れる。
 明日、何が待っているのか。胸がざわつくけど、覚悟を決めないと。夜通し、ベッドで天井を見つめながら、さまざまなシナリオを思い浮かべる。
 うまくいけば、新しい人生が始まるかもしれない。
 でも、失敗したら……考えるだけで怖くなった。


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