【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~戦闘力ゼロの追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と送る甘々ライフ~
214. ブーメラン
「あら、もう終わり? ふふっ」
ミーシャは髪を掻き上げながら、挑発的に笑った。
「くっ……!」
ルナが歯噛みする。去年、全てを圧倒出来た炎龍でさえ、あの盾を破れなかった。サイズ差というハンデは、想像以上に重いことを思い知らされる。
『おーっと! まーーったく効いてない! これは一方的な展開だぁ!!』
サキサカの叫び声が会場に響き渡る。
レオンも何かコメントしようとしたが、いたたまれなくなって言葉が出てこない。
会場から、悲鳴にも似た声が上がった。これでは、勝ち目がないのではないか。ミーシャの圧倒的な防御を、どうやって突破すればいいのか。
しかし、エリナの目には諦めの色はなかった。
それどころか、口元にかすかな笑みが浮かんでいる。
(……予定通りね)
エリナはちらりとルナとシエルに目配せをした。二人も、微かに頷き返す。
――控室での打ち合わせ通りだ。
あの時、三人は密かに作戦を練っていた。ミーシャの防御は堅い。正面からでは絶対に破れない。しかし、弱点がないわけではない。
ホーリーシールドは守るだけ。だから、どこかで攻撃に転じる瞬間がある。ミーシャは攻撃が不慣れだから、必ず盾に隙が生まれる。
そして、あの腹黒聖女はこちらの心が折れた瞬間を見計らって必ず攻撃してくるはずだ。
三人は心が折れたふりをしてその時を待つ――。
◇
動きの止まった三人を見て、ふふっとミーシャはほくそ笑む。
直後――。案の定、ミーシャは動いた。
指先をくるっと一回転。盾の一部を解除し小さな穴を開けた。そこからホーリー・レイ――聖なる裁きの光を放つつもりだ。
しかし――、まさにその瞬間を、三人は待っていた。
「今よ!」
エリナが叫ぶと同時に、シエルが動いた。
弓を構え、矢を放つ。しかし今度は三本ではない。一本だけ。しかしその矢には、銀色の魔力が凝縮されていた。
「穿て、銀閃!」
シエルが一年間必死に特訓してきた切り札、銀閃の矢。全魔力を込めた一撃は、音速を超えて空を切り裂く。
その矢は、ミーシャの盾が開いた隙間を正確に射抜いた。
「なっ……!?」
ミーシャの目が見開かれた。盾の内側に矢が入り込み、至近距離で爆発する。
衝撃でミーシャの体が揺らいだ。サイズが一段小さくなる。
その予想外の展開にサキサカが吠えた。
『おーーっと! ここで何と予想外の反撃! 神弓シエル様の真骨頂が炸裂だぁぁぁ!!』
うぉぉぉぉ!
もう勝負は決まってしまったかと思って静まり返っていた観客席も、ここぞとばかりに大盛り上がりである。
さらにエリナが続いた。
「もらったわ!」
エリナが影のように滑り込み、盾の穴の開いたところに剣を叩きこむ――。
パァン! と盾は砕け、パリパリと光のかけらが辺りに飛び散った。
「あぁっ!?」
ミーシャが苦悶の声を上げた瞬間だった。
「終わりよぉぉぉ!」
ルナが全魔力を込めた第二の炎龍を解き放った。
先ほどよりも二回りも大きい。そう、一発目は囮だったのだ。
先ほどよりも圧倒的な熱量が凝縮されている。まるで太陽の欠片のような、純粋な破壊の炎。
ミーシャは慌てて盾を再展開しようとした。しかし、エリナの剣がそれを許さない。エリナの剣が一気にミーシャを襲い、ミーシャはそれを何とか小さな盾で受け止めるので限界だった。
「くっ……こんな、三人がかりなんて……!」
「ルール違反じゃないわよ? ふふっ」
エリナが、ミーシャの口癖を真似して笑いながら一気にバックステップで逃げた――。
次の瞬間、炎龍がミーシャへと着弾。
凄まじい爆発が湖面を覆い、会場全体が熱風に包まれた。
『おぉぉぉ! 決まったぁぁぁ!! やりました! ルナ様の圧倒的炎龍がミーシャ様を貫いたぁぁぁ!』
キャァァァ! おぉぉぉ!!
観客たちは悲喜こもごもの叫びを上げながらも、その光景から目を離せなかった。
煙が晴れていく。
そこには、大きくサイズを縮めたミーシャの姿があった。もはや他の三人と同程度、いや、それ以下のサイズになっている。あれほど圧倒的だったアドバンテージが、一瞬で消し飛んでいた。
「そ、そんな……」
ミーシャの顔から、余裕の笑みが消えていた。
「あら、ずいぶん縮んだわねぇ。ふふっ」
ルナが、先ほどのミーシャと同じ台詞を返した。
「こ、こんな連携、いつの間に……! 三人かがりでなんて卑怯よ!」
「卑怯って、ルール違反じゃないのに何を怒っているの? ふふっ」
シエルが楽しそうに笑った。
ミーシャは、ぐぬぬと歯噛みした。自分が言った言葉が、そのままブーメランとなって自分に刺さっている。
「さて、ここからは本当の勝負よ」
エリナが剣を構え直した。
四人のサイズは、ほぼ同等になっている。ここからは、純粋な実力勝負だ。
会場が、再び熱狂に包まれた。
「いっけぇぇぇ!」「逆転だー!」「まだまだこれからだー!」
数十万人の声援が、湖面に響き渡る。
美しい夕暮れの空の下、四人の王妃たちは互いを見据え、けん制しあいながら、次の一手を繰り出そうとしていた。
ミーシャは髪を掻き上げながら、挑発的に笑った。
「くっ……!」
ルナが歯噛みする。去年、全てを圧倒出来た炎龍でさえ、あの盾を破れなかった。サイズ差というハンデは、想像以上に重いことを思い知らされる。
『おーっと! まーーったく効いてない! これは一方的な展開だぁ!!』
サキサカの叫び声が会場に響き渡る。
レオンも何かコメントしようとしたが、いたたまれなくなって言葉が出てこない。
会場から、悲鳴にも似た声が上がった。これでは、勝ち目がないのではないか。ミーシャの圧倒的な防御を、どうやって突破すればいいのか。
しかし、エリナの目には諦めの色はなかった。
それどころか、口元にかすかな笑みが浮かんでいる。
(……予定通りね)
エリナはちらりとルナとシエルに目配せをした。二人も、微かに頷き返す。
――控室での打ち合わせ通りだ。
あの時、三人は密かに作戦を練っていた。ミーシャの防御は堅い。正面からでは絶対に破れない。しかし、弱点がないわけではない。
ホーリーシールドは守るだけ。だから、どこかで攻撃に転じる瞬間がある。ミーシャは攻撃が不慣れだから、必ず盾に隙が生まれる。
そして、あの腹黒聖女はこちらの心が折れた瞬間を見計らって必ず攻撃してくるはずだ。
三人は心が折れたふりをしてその時を待つ――。
◇
動きの止まった三人を見て、ふふっとミーシャはほくそ笑む。
直後――。案の定、ミーシャは動いた。
指先をくるっと一回転。盾の一部を解除し小さな穴を開けた。そこからホーリー・レイ――聖なる裁きの光を放つつもりだ。
しかし――、まさにその瞬間を、三人は待っていた。
「今よ!」
エリナが叫ぶと同時に、シエルが動いた。
弓を構え、矢を放つ。しかし今度は三本ではない。一本だけ。しかしその矢には、銀色の魔力が凝縮されていた。
「穿て、銀閃!」
シエルが一年間必死に特訓してきた切り札、銀閃の矢。全魔力を込めた一撃は、音速を超えて空を切り裂く。
その矢は、ミーシャの盾が開いた隙間を正確に射抜いた。
「なっ……!?」
ミーシャの目が見開かれた。盾の内側に矢が入り込み、至近距離で爆発する。
衝撃でミーシャの体が揺らいだ。サイズが一段小さくなる。
その予想外の展開にサキサカが吠えた。
『おーーっと! ここで何と予想外の反撃! 神弓シエル様の真骨頂が炸裂だぁぁぁ!!』
うぉぉぉぉ!
もう勝負は決まってしまったかと思って静まり返っていた観客席も、ここぞとばかりに大盛り上がりである。
さらにエリナが続いた。
「もらったわ!」
エリナが影のように滑り込み、盾の穴の開いたところに剣を叩きこむ――。
パァン! と盾は砕け、パリパリと光のかけらが辺りに飛び散った。
「あぁっ!?」
ミーシャが苦悶の声を上げた瞬間だった。
「終わりよぉぉぉ!」
ルナが全魔力を込めた第二の炎龍を解き放った。
先ほどよりも二回りも大きい。そう、一発目は囮だったのだ。
先ほどよりも圧倒的な熱量が凝縮されている。まるで太陽の欠片のような、純粋な破壊の炎。
ミーシャは慌てて盾を再展開しようとした。しかし、エリナの剣がそれを許さない。エリナの剣が一気にミーシャを襲い、ミーシャはそれを何とか小さな盾で受け止めるので限界だった。
「くっ……こんな、三人がかりなんて……!」
「ルール違反じゃないわよ? ふふっ」
エリナが、ミーシャの口癖を真似して笑いながら一気にバックステップで逃げた――。
次の瞬間、炎龍がミーシャへと着弾。
凄まじい爆発が湖面を覆い、会場全体が熱風に包まれた。
『おぉぉぉ! 決まったぁぁぁ!! やりました! ルナ様の圧倒的炎龍がミーシャ様を貫いたぁぁぁ!』
キャァァァ! おぉぉぉ!!
観客たちは悲喜こもごもの叫びを上げながらも、その光景から目を離せなかった。
煙が晴れていく。
そこには、大きくサイズを縮めたミーシャの姿があった。もはや他の三人と同程度、いや、それ以下のサイズになっている。あれほど圧倒的だったアドバンテージが、一瞬で消し飛んでいた。
「そ、そんな……」
ミーシャの顔から、余裕の笑みが消えていた。
「あら、ずいぶん縮んだわねぇ。ふふっ」
ルナが、先ほどのミーシャと同じ台詞を返した。
「こ、こんな連携、いつの間に……! 三人かがりでなんて卑怯よ!」
「卑怯って、ルール違反じゃないのに何を怒っているの? ふふっ」
シエルが楽しそうに笑った。
ミーシャは、ぐぬぬと歯噛みした。自分が言った言葉が、そのままブーメランとなって自分に刺さっている。
「さて、ここからは本当の勝負よ」
エリナが剣を構え直した。
四人のサイズは、ほぼ同等になっている。ここからは、純粋な実力勝負だ。
会場が、再び熱狂に包まれた。
「いっけぇぇぇ!」「逆転だー!」「まだまだこれからだー!」
数十万人の声援が、湖面に響き渡る。
美しい夕暮れの空の下、四人の王妃たちは互いを見据え、けん制しあいながら、次の一手を繰り出そうとしていた。