僕と影と猫娘
……次に僕が猫娘に会ったのは、小学生になってからだった。
入学して一月くらい経ってから、通学路の途中をちょっとだけ回り道して空き地に寄ったのだ。
木の後ろを覗いたら、いた。
「またあえた!」
その子は僕に気づくなり、前と同じように飛びついた。
僕はそのまま後ろに倒れたけど、嬉しくて女の子を抱きしめた。
「ごめんね、来られなくて」
「さびしかった!」
「なんか、しゃべるの上手になったね」
「れんしうした! にんげんと、おともだちなれるように」
「ありがとう。嬉しい」
こうして僕は、また猫娘と遊ぶようになった。
ほとんど毎日空き地で遊んだ。
帰りが遅いと心配されるから、家にランドセルを置いて、宿題をしてから空き地に通うようになった。
小学校の友達も空き地に来たから、母さんが迎えに来ても何も言われなかったし、
「僕の幼稚園からの友達」
と言えば、他の子も猫娘と一緒に遊ぶようになった。
……僕が四年生になったあの日まで。
入学して一月くらい経ってから、通学路の途中をちょっとだけ回り道して空き地に寄ったのだ。
木の後ろを覗いたら、いた。
「またあえた!」
その子は僕に気づくなり、前と同じように飛びついた。
僕はそのまま後ろに倒れたけど、嬉しくて女の子を抱きしめた。
「ごめんね、来られなくて」
「さびしかった!」
「なんか、しゃべるの上手になったね」
「れんしうした! にんげんと、おともだちなれるように」
「ありがとう。嬉しい」
こうして僕は、また猫娘と遊ぶようになった。
ほとんど毎日空き地で遊んだ。
帰りが遅いと心配されるから、家にランドセルを置いて、宿題をしてから空き地に通うようになった。
小学校の友達も空き地に来たから、母さんが迎えに来ても何も言われなかったし、
「僕の幼稚園からの友達」
と言えば、他の子も猫娘と一緒に遊ぶようになった。
……僕が四年生になったあの日まで。