窓明かりの群れに揺れる
目は合わせられないのに、
達也の視線が、
自分の上をゆっくりなぞっていくのが
わかる。
ベッドの上でほどかれていくたび、
服じゃなくて、「隠れていた自分」が
一枚ずつ剥がされていくみたいで。
こわい。
でも、いやじゃない。
指先が肩をなぞり、
腕を伝って、絡め取られる。
引き寄せられた瞬間、
触れ合う肌と肌のあいだに、
もう布はほとんど挟まっていなかった。
(全部、脱がされちゃった)
頭のどこかでそう呟きながら、
恵は、もう抵抗するという選択肢を、
自然と手放していた。
胸の前で、自分の腕を交差させて
隠そうとしたとき、
その手首ごとそっとほどかれて、
再びシーツの上に導かれる。
恥ずかしさで熱くなった頬に、
達也の指先が触れて、
何か言われる前に、
また深く口づけが落ちてくる。
「……んっ」
布が消えていった代わりに、
熱と鼓動と、
触れ合う感触だけが何度も
何度も重なっていく。
どこまでが恥ずかしさで、
どこからが快感なのか、
恵自身にも、
もうはっきりわからなくなっていた。
達也の視線が、
自分の上をゆっくりなぞっていくのが
わかる。
ベッドの上でほどかれていくたび、
服じゃなくて、「隠れていた自分」が
一枚ずつ剥がされていくみたいで。
こわい。
でも、いやじゃない。
指先が肩をなぞり、
腕を伝って、絡め取られる。
引き寄せられた瞬間、
触れ合う肌と肌のあいだに、
もう布はほとんど挟まっていなかった。
(全部、脱がされちゃった)
頭のどこかでそう呟きながら、
恵は、もう抵抗するという選択肢を、
自然と手放していた。
胸の前で、自分の腕を交差させて
隠そうとしたとき、
その手首ごとそっとほどかれて、
再びシーツの上に導かれる。
恥ずかしさで熱くなった頬に、
達也の指先が触れて、
何か言われる前に、
また深く口づけが落ちてくる。
「……んっ」
布が消えていった代わりに、
熱と鼓動と、
触れ合う感触だけが何度も
何度も重なっていく。
どこまでが恥ずかしさで、
どこからが快感なのか、
恵自身にも、
もうはっきりわからなくなっていた。