すべてを失ったはずが、一途なパイロットに秘密のベビーごと底なしの愛で囲い込まれました
「こんなにも俺を慕ってくれて」
頬をさらりとなでられて、全身がビクッと跳ねる。
私の好意なんて、ここまでの言動ですっかりバレているのかもしれない。そう思うとますます恥ずかしくて、一気に頬が熱くなった。
不意に腕を引かれて、彼の胸もとに飛び込む。なにが起こったのかわからない間にふわりと抱きしめられていた。
彼が私の首筋に顔を埋める。
「そんなふうに言われ続けたら、たまらない」
近すぎる距離と肌を掠める吐息に、背中がゾクゾクする。
彼の腕にぐっと力がこもる。それからわずかに体を離して、至近距離から見つめられた。
視線を逸らすこともできず、羞恥心にジワリと目が滲む。
「君を、俺のものにしたい」
経験がなくても、その言葉がなにを意味しているのかくらいわかる。
最後に思い出がほしいと望んだのは私だ。ただそれは、彼と一緒に楽しい時間を過ごすくらいのことだと想像していた。
どう答えていいのかわからない。
戸惑いと恥ずかしさに、私の視線が揺れる。
けれど恥ずかしさはあっても、嫌だとか無理だなんて思わない。
お互いに種類の違いはあっても、好意的は確かにあるはず。
彼の方から求めてくれるのなら応えたい。素敵な思い出があれば、この先も不安に負けないで自分らしくいられる気がする。
ますます潤む瞳で彼を見つめながら、小さくひとつうなずく。
それを待っていたかのように、柴崎さんはゆっくりと私に口づけた。
瞼を閉じて、彼を受け入れる。
彼は私と同じ気持ちではないとわかっている。
でも初めてキスを交わす相手が、心から好きになった人だという幸福に浸れば、それは些細な事のように思えてきた。
頬をさらりとなでられて、全身がビクッと跳ねる。
私の好意なんて、ここまでの言動ですっかりバレているのかもしれない。そう思うとますます恥ずかしくて、一気に頬が熱くなった。
不意に腕を引かれて、彼の胸もとに飛び込む。なにが起こったのかわからない間にふわりと抱きしめられていた。
彼が私の首筋に顔を埋める。
「そんなふうに言われ続けたら、たまらない」
近すぎる距離と肌を掠める吐息に、背中がゾクゾクする。
彼の腕にぐっと力がこもる。それからわずかに体を離して、至近距離から見つめられた。
視線を逸らすこともできず、羞恥心にジワリと目が滲む。
「君を、俺のものにしたい」
経験がなくても、その言葉がなにを意味しているのかくらいわかる。
最後に思い出がほしいと望んだのは私だ。ただそれは、彼と一緒に楽しい時間を過ごすくらいのことだと想像していた。
どう答えていいのかわからない。
戸惑いと恥ずかしさに、私の視線が揺れる。
けれど恥ずかしさはあっても、嫌だとか無理だなんて思わない。
お互いに種類の違いはあっても、好意的は確かにあるはず。
彼の方から求めてくれるのなら応えたい。素敵な思い出があれば、この先も不安に負けないで自分らしくいられる気がする。
ますます潤む瞳で彼を見つめながら、小さくひとつうなずく。
それを待っていたかのように、柴崎さんはゆっくりと私に口づけた。
瞼を閉じて、彼を受け入れる。
彼は私と同じ気持ちではないとわかっている。
でも初めてキスを交わす相手が、心から好きになった人だという幸福に浸れば、それは些細な事のように思えてきた。