すべてを失ったはずが、一途なパイロットに秘密のベビーごと底なしの愛で囲い込まれました
「柴崎さんには、支えてもらってばかりで」
そう言った私に、彼は小さく首を傾げた。
「父の病で不安なときに、気遣うメッセージをくれたり外へ連れ出してくれたり」
あのままひとりで抱えていたら仕事だって手につかなかっただろうし、逆に父を心配させかねなかった。
「柴崎さんがいてくれて、本当に心強かったです」
出会ってすぐに、彼に淡い好意を抱いていた。それがどんどん明確になり、私の意思に反して大きく膨らんでいく。
柴崎さんは父に恩義を感じていたから、私に付き合ってくれただけ。そうわかっていたはずなのに。
「あなたがいてくれたおかげで、不安に潰されずにいられたんです」
これではまるで、私にとって柴崎さんは特別な人だと明かしているように聞こえる。そうわかっていながら、極度の緊張に勝手に口が動き続ける。
「感謝してもしきれません」
それから……と、まだまだ伝えきれていないことを必死に探す。
「かわいいなあ」
けれど、不意に聞こえた彼の声にピタリと口をつぐんだ。
そろりと視線を上げる。さっきまでの柴崎さんは穏やかな表情でこちらを見ていたはずなのに、今は口角こそ上がっているもののその瞳の奥に熱く揺らめく影がちらついている。
情熱的な視線に見つめられて、全身が徐々に熱くなっていった。
そう言った私に、彼は小さく首を傾げた。
「父の病で不安なときに、気遣うメッセージをくれたり外へ連れ出してくれたり」
あのままひとりで抱えていたら仕事だって手につかなかっただろうし、逆に父を心配させかねなかった。
「柴崎さんがいてくれて、本当に心強かったです」
出会ってすぐに、彼に淡い好意を抱いていた。それがどんどん明確になり、私の意思に反して大きく膨らんでいく。
柴崎さんは父に恩義を感じていたから、私に付き合ってくれただけ。そうわかっていたはずなのに。
「あなたがいてくれたおかげで、不安に潰されずにいられたんです」
これではまるで、私にとって柴崎さんは特別な人だと明かしているように聞こえる。そうわかっていながら、極度の緊張に勝手に口が動き続ける。
「感謝してもしきれません」
それから……と、まだまだ伝えきれていないことを必死に探す。
「かわいいなあ」
けれど、不意に聞こえた彼の声にピタリと口をつぐんだ。
そろりと視線を上げる。さっきまでの柴崎さんは穏やかな表情でこちらを見ていたはずなのに、今は口角こそ上がっているもののその瞳の奥に熱く揺らめく影がちらついている。
情熱的な視線に見つめられて、全身が徐々に熱くなっていった。