同棲中彼は、顔だけかも、しれない。
付き合って五年。
アタルに怒鳴られたのは初めてだった。
ショックで一瞬、身体が萎縮したがそれは直ぐに怒りに変わった。
なんで、私がこいつにお金の事で文句言われなきゃいけないの?、と。
「……いわよ」
「あ?」
「お金なんて何処にもないわよっ!」
確かに母親の入院費が生活を圧迫してるし、家賃一万円で民間のアパートに住むより得してるかもしれないけれど、
「そもそも何であんたの生活費まで私一人で稼がなきゃいけないのよっ! 私は、あんたの嫁でもないし扶養してるわけでもないのにさっ!! おかしくね?!」
ヒステリックに叫ぶ私に、アタルもシバもおののいている。ついでにボロ家の窓枠もカタカタと揺れたような気がした。
「俺の夢が叶うまでの我慢じゃん、そこは暗黙の了……」
「了解してないわ!」
反論しようとするアタルを遮っても尚、私は続けた。
「あんたの夢って、何よ?」
アタルに怒鳴られたのは初めてだった。
ショックで一瞬、身体が萎縮したがそれは直ぐに怒りに変わった。
なんで、私がこいつにお金の事で文句言われなきゃいけないの?、と。
「……いわよ」
「あ?」
「お金なんて何処にもないわよっ!」
確かに母親の入院費が生活を圧迫してるし、家賃一万円で民間のアパートに住むより得してるかもしれないけれど、
「そもそも何であんたの生活費まで私一人で稼がなきゃいけないのよっ! 私は、あんたの嫁でもないし扶養してるわけでもないのにさっ!! おかしくね?!」
ヒステリックに叫ぶ私に、アタルもシバもおののいている。ついでにボロ家の窓枠もカタカタと揺れたような気がした。
「俺の夢が叶うまでの我慢じゃん、そこは暗黙の了……」
「了解してないわ!」
反論しようとするアタルを遮っても尚、私は続けた。
「あんたの夢って、何よ?」