あの人に会いにいく。
 恐怖か不安か、体が思うように言うことを聞かない。


 むしろ手のひらには大量の汗をかき、体の中で心臓だけがドクンドクンと大きく鳴り響く。
 私の不安はさらに膨れ上がる一方だった。


「っ……」


 私、このまま死んじゃうのだろうか。そう思うのも無理はなかった。


 視界が少しずつ霞んでいく。左手にあった鈴をギュッと強く握りしめた瞬間だ。


「__何してんだよっ!」
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