一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
背後から話し掛けられて、ビクッとなった。
「え、ええ。あれ、三宅さん?」
振り返ると、浴衣姿でもない三宅くんがビニール袋を持って立っていた。
湿ったランドリールームに、爽やかな男性の香水が漂う。
「洗濯するんですか? 温泉は?」
「やっぱり、今日は夕食後に行こうと思って」
あらら。蛯原さん、残念。
「あ、こっち洗濯機、空いてますよ。どうぞ」
洗濯槽を譲り、岡田のシャツを乾燥機に入れようとすると、
「それ、男物……?」
三宅くんが気が付いてしまった。
「あ、これは運転士の岡田のシャツです。私が吊り橋で汚してしまったから」
そう答えると、三宅くんの顔はまた曇った。
「あの人には、毎回……」
「え?」
「……いや、なんでも」
昼間から、三宅くん、ちょっと変。
岡田の名前を私が出すと元気がなくなる。
「……あ」
まさか。
突如、ピンときた。
「……なんですか?」
三宅くんが眉間にシワを寄せる。
嫉妬?
「え、ええ。あれ、三宅さん?」
振り返ると、浴衣姿でもない三宅くんがビニール袋を持って立っていた。
湿ったランドリールームに、爽やかな男性の香水が漂う。
「洗濯するんですか? 温泉は?」
「やっぱり、今日は夕食後に行こうと思って」
あらら。蛯原さん、残念。
「あ、こっち洗濯機、空いてますよ。どうぞ」
洗濯槽を譲り、岡田のシャツを乾燥機に入れようとすると、
「それ、男物……?」
三宅くんが気が付いてしまった。
「あ、これは運転士の岡田のシャツです。私が吊り橋で汚してしまったから」
そう答えると、三宅くんの顔はまた曇った。
「あの人には、毎回……」
「え?」
「……いや、なんでも」
昼間から、三宅くん、ちょっと変。
岡田の名前を私が出すと元気がなくなる。
「……あ」
まさか。
突如、ピンときた。
「……なんですか?」
三宅くんが眉間にシワを寄せる。
嫉妬?