一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
「意識もあられるので、容態がもう少し落ち着いたら血管造影検査を行って、緊急性がなければ、帰ってから地元の病院での冠動脈バイパス手術をおすすめします」
赤石さんを診察した医師が、病状について説明してくれた。
「手術……ですか」
実年齢よりも若々しく、背筋もまっすくで、花の写真を撮るのが大好きな元看護師の赤石さん。
昼間、観光を中断して、手際よく私の鼻を冷やしてくれた。
その方が倒れるなんて思ってなかった。
集中治療室に入り、穏やかな顔で眠る赤石さんを見てホッとする。
しかし。この人をここに一人置いてホテルに戻るなんて出来ない。
もう一人添乗員がいれば……。
悩んでいると、スマホに着信があった。
岡田からだった。
赤石さんを診察した医師が、病状について説明してくれた。
「手術……ですか」
実年齢よりも若々しく、背筋もまっすくで、花の写真を撮るのが大好きな元看護師の赤石さん。
昼間、観光を中断して、手際よく私の鼻を冷やしてくれた。
その方が倒れるなんて思ってなかった。
集中治療室に入り、穏やかな顔で眠る赤石さんを見てホッとする。
しかし。この人をここに一人置いてホテルに戻るなんて出来ない。
もう一人添乗員がいれば……。
悩んでいると、スマホに着信があった。
岡田からだった。