一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
お昼は、一人のお客様が配膳ごとひっくり返すというトラブルがあったものの、時間内に全員が食事終了。
「お帰りなさい」
バスに戻るお客様を、入口で蛯原さんと共に見守っていると、
「これ、よかったらどうぞ」
カメラマンの三宅くんが私に紙袋を持たせた。
「え、ありがとうございます、いいんですか?」
そっと中身を見たら、曽木の滝の名物、【かっぱどら】だった。
スイーツ好きで有名なタレントがテレビでも紹介するほど美味しいと評判のどら焼だ。
「ええ、次の休憩場所ででも食べてください」
三宅くんはニッコリと笑って席に戻っていた。
和菓子は甘過ぎて苦手だけど、……嬉しい。
実は、昼食を食べ損ねて空腹だった。
「お帰りなさい」
バスに戻るお客様を、入口で蛯原さんと共に見守っていると、
「これ、よかったらどうぞ」
カメラマンの三宅くんが私に紙袋を持たせた。
「え、ありがとうございます、いいんですか?」
そっと中身を見たら、曽木の滝の名物、【かっぱどら】だった。
スイーツ好きで有名なタレントがテレビでも紹介するほど美味しいと評判のどら焼だ。
「ええ、次の休憩場所ででも食べてください」
三宅くんはニッコリと笑って席に戻っていた。
和菓子は甘過ぎて苦手だけど、……嬉しい。
実は、昼食を食べ損ねて空腹だった。