一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 私は、咄嗟に時計を見た。
 
 バス出発時間まであと15分。
 が、お客様がちゃんと乗車できるように見届けないといけないし、他にも仕事はある。
 
 
「5分くらいなら、いいですよ。なるべくバスの(そば)で」
 
  堅い表情で頷く彼と、駐車場へと向かった。
 
  陽射しが強く、皮膚が焼けているを感じる。
 
 バスには既に岡田が待機していたため、少し離れて影のある方へ回った。
 
 窓から岡田がこっちを見ている。
 
 とても冷たい目。
 そんなに睨まないでよ。
 

 
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