一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
「出発予定時間を5分過ぎました。フェリーに間に合いませんので出発いたします。なお、フェリーに乗り遅れた場合の損害補償もそちらのお客様にお願い申し上げます」
この旅、初めての運転士によるアナウンス。
ミラー越しに男を睨みつける岡田の凄味に、一瞬、ゾクリときた。
「あぁっー?? 冗談はよせっ! 俺をおろせ!」
男は、ふらつきながら三宅くんを股がり、入口扉前に立った。
「おいっ! 開けろっ! あっ! バスが行っちまう!」
壊れてしまいそうなほど扉を叩いたり、蹴ったり。
「岡田さん、止まって!」
私が叫んだ途端、バスは駐車場内で急停車。
扉が開いた。
「あっ!?」
扉にぴったりくっついていたその男は、開いた入口から転がるように落ちていく。
「危ないっ!」
見ていたお客様の間でも悲鳴が上がった。
が。
けして、飛んでいったり、怪我をすることはなかった。
この旅、初めての運転士によるアナウンス。
ミラー越しに男を睨みつける岡田の凄味に、一瞬、ゾクリときた。
「あぁっー?? 冗談はよせっ! 俺をおろせ!」
男は、ふらつきながら三宅くんを股がり、入口扉前に立った。
「おいっ! 開けろっ! あっ! バスが行っちまう!」
壊れてしまいそうなほど扉を叩いたり、蹴ったり。
「岡田さん、止まって!」
私が叫んだ途端、バスは駐車場内で急停車。
扉が開いた。
「あっ!?」
扉にぴったりくっついていたその男は、開いた入口から転がるように落ちていく。
「危ないっ!」
見ていたお客様の間でも悲鳴が上がった。
が。
けして、飛んでいったり、怪我をすることはなかった。