一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 なんでそうなるの?!
 身の危険を感じた私は、鍵をかけていないドアノブに手をかけた。
 が、
 
「添乗員さん! 今晩だけでいいから! 俺の彼女になってくれ!」
 
 酔っているくせに木下さんは俊敏で、

「だっ…!」
 
  ″誰か ″
 
  悲鳴を上げようとしたと同時に、口元を押さえられる。
  酒臭い息が耳元にかけられ、ぞわっと鳥肌が立った。
 
「明日になったら忘れていいからさ!」
 
 
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