一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 「三宅、あのオバサン女優がお前指定で撮影依頼してきたぞ」
 
 「え? 本当ですか?」
 
 「エッセイ集の表紙だそうだ」

 エッセイ集の表紙ということで、自然体の女優の撮影を試み、本人希望の自宅が現場となった。
 
 「本日は宜しくお願いいたします」
 
 アシスタントと共に、初の ″芸能人のお宅 訪問。
 
 サスペンスや二時間ドラマで、脇役・悪女役ばかりをやる二流の女優。
 それでも、かなり儲かってるのか豪邸だった。
 
 リビングは俺達のスタジオよりも広いし、庭にはプールまで。
 
 こんな風に仕事で大成出来たらどんなにいいか。
 
 俺も、何が何でもこの仕事をキッカケに成功したい、そう思った。


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