一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
 俺のこの選択、決断は間違っていなかった。
 
 実際、芸能関連の小さな仕事はいくつか回して貰って、カメラマンとしての俺の名前は少しずつ広まったから。
 
 それに、英子との ″夜″も思ったより苦痛ではなかった。
 
 子供も産んでいないせいか、彼女には無駄な脂肪がなかったし、何より、お金をかけてるだけあって顔も体も美しかった。
 
 「誰にも見せないから、撮ってもいい?」
 
 仕事や作品としてではなく、俺にだけ見せる造り上げられた ″美 ″を、夢中になって撮影したっけ。



 

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