一夜だけの恋も、重い愛もいりません。〜添乗員しづの恋
結局、木下さんを警察に付き出すことも、旅行を中断させることもしなかった。
だからと言って許したわけではないのだけど……。
「あ、ありがとうございました」
二人きりになった部屋で岡田にお礼をいう。
本当にツイていた。
もし、岡田が部屋を訪れなかったら、私は今頃、あの人と――
そう思ったら、岡田が神様にさえ見えてきた。
「ほんとに女ってのは厄介な生き物だよな」
……のは、一瞬だけで。
「……は?」
岡田のバカにしたような顔は、私の感謝の気持ちを薄れさせていく。
「厄介だと思うならどうして助けてくれたの?」
「俺は、あのイケメンがトラブルに巻き込まれるのを防いだだけ」
イケメン?
もしかして、三宅くんのこと?
「あの客が、桑崎さんが危ないって教えてきたんだ」
「どういうこと?」
だからと言って許したわけではないのだけど……。
「あ、ありがとうございました」
二人きりになった部屋で岡田にお礼をいう。
本当にツイていた。
もし、岡田が部屋を訪れなかったら、私は今頃、あの人と――
そう思ったら、岡田が神様にさえ見えてきた。
「ほんとに女ってのは厄介な生き物だよな」
……のは、一瞬だけで。
「……は?」
岡田のバカにしたような顔は、私の感謝の気持ちを薄れさせていく。
「厄介だと思うならどうして助けてくれたの?」
「俺は、あのイケメンがトラブルに巻き込まれるのを防いだだけ」
イケメン?
もしかして、三宅くんのこと?
「あの客が、桑崎さんが危ないって教えてきたんだ」
「どういうこと?」