バタフライ エフェクト
「ご主人様は、毎日探しておいででした。きっとお屋敷の外に連れ出されているとお考えで、様々なツテを使い、心音様の行方を探していらっしゃったんです」

「……っ!」

「ただ、警察にお届けにならなかったのは、全て私が原因なのです」



心音ちゃんが泣き出してしまい、他の使用人に自室に連れて行くように頼んだ高中さんは、
「警察に出頭致します」
と、再び梨々愛に頭を下げた。



「あの……」



言葉を発した私に、注目が集まる。



「江原田さんをご存知ですか?」

「江原田様は、江原田 純也のお母様でございます。昔、純也の家に行ったことがございますので、その時に挨拶などを致しました」

「……江原田さんが林堂家に勤めていたことは、知っていますか?」

「はい。存じ上げております。純也の話によると、あの計画の少し前に両親が離婚して、生活が一変したと聞いております」

「生活が一変?」
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