バタフライ エフェクト
お茶とお菓子を持って、千穂と芹香は心音ちゃんを連れて、二階の和室へ行った。

私と梨々愛はリビングで、江原田さんと向き合う。



「それで、私に話って……?」
と、江原田さんは警戒した表情を見せる。



「江原田さん、林堂 香菜子さんが事件を起こした日のことを、私達に教えてくださいませんか?」

「それは……、香菜子様からお聞きになったのでは?」

「まだわからないことがあるんです」

「えっ?」



私はきちんと座り直して、江原田さんをまっすぐ見つめた。



「どうして香菜子さんが事件を起こした夜、いつもいるはずのランドリールームにいなかったんですか? それに大きな物音に関わらず、香菜子さんの様子を確かめにも来なかったのは何故ですか?」

「……そんな昔のことなど、忘れてしまいしまた」



笑ってごまかそうとする江原田さんに、
「嘘つかないでください」
と、私は真顔で返す。



江原田さんの笑顔が、引っ込んだ。
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