バタフライ エフェクト
……四十一年前。
離婚も経験した江原田さんは、生活が苦しい毎日を過ごしていた。
そんな時、林堂 草一郎は江原田さんなら信用出来ると思ったのか、江原田さんの前で何度か金庫を開けることがあった。
「見たことがないくらいの、大金が詰まった金庫でした」
その驚きを、うっかり野村に話してしまった。
その数日後、野村が聞いてきたのは、草一郎がどうやって金庫を開けたのかということだった。
野村は取り引きを持ちかけてきて、江原田さんはそれを受けてしまった。
金庫のありか、開け方などを教えて、あとは黙って知らぬ存ぜぬを通せば、自分の稼ぎからは信じられないくらいの大金が手に入る。
そうしたら、純也ともっと楽な生活を送ることが出来る。
だけど広樹の存在が、そんな江原田さんを悩ませた。
「広樹様が、葉子様と元寄くんの会話を録音しているところを見ました。その会話内容は、私の位置からは聞こえませんでしたが、おそらく強盗の計画であると、直感でわかったんです」
「どうしてわかったんですか? 直感を信じる根拠があったんですか?」
離婚も経験した江原田さんは、生活が苦しい毎日を過ごしていた。
そんな時、林堂 草一郎は江原田さんなら信用出来ると思ったのか、江原田さんの前で何度か金庫を開けることがあった。
「見たことがないくらいの、大金が詰まった金庫でした」
その驚きを、うっかり野村に話してしまった。
その数日後、野村が聞いてきたのは、草一郎がどうやって金庫を開けたのかということだった。
野村は取り引きを持ちかけてきて、江原田さんはそれを受けてしまった。
金庫のありか、開け方などを教えて、あとは黙って知らぬ存ぜぬを通せば、自分の稼ぎからは信じられないくらいの大金が手に入る。
そうしたら、純也ともっと楽な生活を送ることが出来る。
だけど広樹の存在が、そんな江原田さんを悩ませた。
「広樹様が、葉子様と元寄くんの会話を録音しているところを見ました。その会話内容は、私の位置からは聞こえませんでしたが、おそらく強盗の計画であると、直感でわかったんです」
「どうしてわかったんですか? 直感を信じる根拠があったんですか?」