バタフライ エフェクト
はじめこそ元寄に少なからずときめいていた葉子だったけれど、丸橋の出現で彼に夢中になり、元寄のことは既に眼中になかったはず。
なのに元寄と二人でひっそり話している。
「葉子様が加われば、強盗計画は何かとうまくいくしハードルも下がりますから」
録音テープをどうしようと思案していたら、広樹は香菜子にその録音を聴かせてしまった。
「終わったと、絶望感に包まれました」
きっとお金を手にすることは出来なくなる。
その上事態が悪化したのは、元寄が香菜子に迫ったことだった。
「香菜子様は美しく聡明で、勇気のある女性です。元寄くんが惹かれることもわかりますが、まさか……」
「香菜子さんのことを助けようと思わなかったんですか?」
私の言葉に、江原田さんの表情は曇る。
「あの時は計画がダメになることばかり考えていました。ご主人様の大切になさっているブロンズの彫刻像を磨くように言われて、預かった彫刻像を持ったまま、先にランドリールームでの用事を済ますために二階へ向かいました」
なのに元寄と二人でひっそり話している。
「葉子様が加われば、強盗計画は何かとうまくいくしハードルも下がりますから」
録音テープをどうしようと思案していたら、広樹は香菜子にその録音を聴かせてしまった。
「終わったと、絶望感に包まれました」
きっとお金を手にすることは出来なくなる。
その上事態が悪化したのは、元寄が香菜子に迫ったことだった。
「香菜子様は美しく聡明で、勇気のある女性です。元寄くんが惹かれることもわかりますが、まさか……」
「香菜子さんのことを助けようと思わなかったんですか?」
私の言葉に、江原田さんの表情は曇る。
「あの時は計画がダメになることばかり考えていました。ご主人様の大切になさっているブロンズの彫刻像を磨くように言われて、預かった彫刻像を持ったまま、先にランドリールームでの用事を済ますために二階へ向かいました」