バタフライ エフェクト
持っていた彫刻像をひとまずランドリールームのすみに置いた。
それを磨こうと一度は思ったけれど、江原田さんは香菜子の部屋からの物音や声に、耐えられなくなったという。
そして、何もかも投げ出して、一階へおりてしまった。
「でも、香菜子さんはランドリールームに逃げたんです。あなたを頼って!」
と、梨々愛。
江原田さんの目が潤んだ。
「……私は一階で耳を塞いでおりました。香菜子様の無事を祈って」
「無事を祈るなら、助けに行くべきじゃないんですか!」
「……そうです。本当に、梨々愛さんのおっしゃる通りです……」
香菜子は、元寄に負けなかった。
全力で立ち向かった。
そして、殺人という罪を犯してしまった。
「強盗計画は白紙にしようと、野村さんからこっそり伝えられました。正直、私はホッとしてしまいました。これで私が罪を犯すことはない、と……」
「いいえ」
と、私はきっぱりと江原田さんに言う。
それを磨こうと一度は思ったけれど、江原田さんは香菜子の部屋からの物音や声に、耐えられなくなったという。
そして、何もかも投げ出して、一階へおりてしまった。
「でも、香菜子さんはランドリールームに逃げたんです。あなたを頼って!」
と、梨々愛。
江原田さんの目が潤んだ。
「……私は一階で耳を塞いでおりました。香菜子様の無事を祈って」
「無事を祈るなら、助けに行くべきじゃないんですか!」
「……そうです。本当に、梨々愛さんのおっしゃる通りです……」
香菜子は、元寄に負けなかった。
全力で立ち向かった。
そして、殺人という罪を犯してしまった。
「強盗計画は白紙にしようと、野村さんからこっそり伝えられました。正直、私はホッとしてしまいました。これで私が罪を犯すことはない、と……」
「いいえ」
と、私はきっぱりと江原田さんに言う。