バタフライ エフェクト
「元寄!! 出て来なさいよ!!」



梨々愛の声で、ぬっと背後に何かが現れた気配がした。

その時、梨々愛が私の手を取り、頷いた。



「私達を床下に連れて行って!」









……そして。

気づいたら、床下にいた。

暗い、埃っぽい空間。



「元寄!!」
と、声をかけると、何かがうごめいた。



暗い空間に目をこらすと、男がうずくまっている。



「香菜子……、香菜子ぉ……」



元寄が泣いている。



「やっぱり香菜子は……」
と、梨々愛が私を見る。



「うん、多分。もうこの世の者じゃない……」




命が尽きてしまった。

香菜子が、亡くなったんだ。



「香菜子に会いたい……、香菜子をずっと待っているのに…………」



元寄がそう言って、梨々愛を見た。



「違う、この子は香菜子じゃない!!」
と、私は梨々愛の前に立ち、両手を広げた。



「香菜子ぉ」
と、元寄は近づいてくる。



「香菜子は死んだんだよ」



梨々愛の言葉に、元寄は涙目になる。
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