バタフライ エフェクト
「嫌だ……、俺は死んだままなんかじゃない、ちゃんと体に戻って、やり直すんだ……!」



香菜子に向けて、手を伸ばす元寄。

それを香菜子はうっとうしそうに見た。



「香菜子ぉ……、香菜子ぉ……!!」



伸ばした手に触れる手はなく、元寄は香菜子の名前をうめきながら、ついに体全てが砂となって崩れ落ちた。



「……私が、あの手をとることはないわ。生きていようが死んでいようが、断言できる。あの手をとることなんて、絶対にない」

「……」



香菜子に何て声をかければいいのかわからず、黙っていたら空間がパシッと音を立てた。

大きくぐにゃりと歪んで、
「わっ!」
と、驚いている内に、目の前の景色が流れた。






気づけば、私達はランドリールームに帰って来ていた。



「ここ、ランドリールーム!?」

「きっと元寄が生み出した空間だったから、元寄がいなくなって空間も壊れたのね」

「……そんなことがあるの?」
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