バタフライ エフェクト
香菜子は薄笑いを浮かべて、さらに続けた。
「そうよ、この子には見えていたのよ。あのふたりを連れて行く元寄が! でも助けなかった!!」
「!!」
「あのふたりを見捨てたのよ! そして妹を救うためだけに、あなたしか助けなかった!!」
心から驚いた時、人は何も言えないんだなと、頭のどこかで思った。
そうか。
梨々愛には見えていた。
私を助けてくれた。
でもそれは、そういう計算があっての行動だったんだ……。
「この子にも罪はあるのよ。残念ね、お友達なのにね?」
「……」
「罪のない人間なんているのかしら。みんな誰かしらを傷つけている自覚だってあるはずよ。時にその行為の重さに苦しみながら生きて行くものでしょう?」
私は香菜子を睨んだ。
「何? そんな目を向けて、抗議しているのかしら」
「あなたと梨々愛を一緒にしないで」
「同じよ。何が違うの? この子だって妹が帰ってきた時に言っていたじゃない。元寄を殺すって」
「そうよ、この子には見えていたのよ。あのふたりを連れて行く元寄が! でも助けなかった!!」
「!!」
「あのふたりを見捨てたのよ! そして妹を救うためだけに、あなたしか助けなかった!!」
心から驚いた時、人は何も言えないんだなと、頭のどこかで思った。
そうか。
梨々愛には見えていた。
私を助けてくれた。
でもそれは、そういう計算があっての行動だったんだ……。
「この子にも罪はあるのよ。残念ね、お友達なのにね?」
「……」
「罪のない人間なんているのかしら。みんな誰かしらを傷つけている自覚だってあるはずよ。時にその行為の重さに苦しみながら生きて行くものでしょう?」
私は香菜子を睨んだ。
「何? そんな目を向けて、抗議しているのかしら」
「あなたと梨々愛を一緒にしないで」
「同じよ。何が違うの? この子だって妹が帰ってきた時に言っていたじゃない。元寄を殺すって」