バタフライ エフェクト
江原田さんの肩がビクッと揺れる。
「江原田さんに助けてもらえると思った。少なくとも、『助けて』を伝えられると思った。でも、彼女はいなかった」
「香菜子様……っ、わ、私は!」
「許せないのよ。あの事件の時のあなたの行動のおかしさに気づいてから、何年、何十年経っても、あなたのことが許せないのよ!」
「で、でも……、香菜子様!」
「あなた、あの後もずっと働いていたわよね? いつもと変わらず、おんなじ顔で!!」
江原田さんはついに泣き出してしまい、地面におでこをくっつけて謝罪を始めた。
「で、でも、香菜子様! 私は思っていたのです。香菜子様に元寄くんへの気持ちは、本当になかったのかと」
「!?」
江原田さんの突然の方向転換に、香菜子のみならず私までも驚いて、すぐには言葉が出てこなかった。
「何を言っているのよ」
と、香菜子は怒りで体が震えている。
「恋人になるということは、決して悪いことではございません。私は、あの時、密かに思っておりました。おふたりはお似合いだと……!」
「江原田さんに助けてもらえると思った。少なくとも、『助けて』を伝えられると思った。でも、彼女はいなかった」
「香菜子様……っ、わ、私は!」
「許せないのよ。あの事件の時のあなたの行動のおかしさに気づいてから、何年、何十年経っても、あなたのことが許せないのよ!」
「で、でも……、香菜子様!」
「あなた、あの後もずっと働いていたわよね? いつもと変わらず、おんなじ顔で!!」
江原田さんはついに泣き出してしまい、地面におでこをくっつけて謝罪を始めた。
「で、でも、香菜子様! 私は思っていたのです。香菜子様に元寄くんへの気持ちは、本当になかったのかと」
「!?」
江原田さんの突然の方向転換に、香菜子のみならず私までも驚いて、すぐには言葉が出てこなかった。
「何を言っているのよ」
と、香菜子は怒りで体が震えている。
「恋人になるということは、決して悪いことではございません。私は、あの時、密かに思っておりました。おふたりはお似合いだと……!」