バタフライ エフェクト
「紫さん、あなたは自分を正しいと思い込んでいます。そんな姿勢のままでは、この世の中を渡っていけませんよ」
と、江原田さんが説教を始めだした。



(何なの、この人……)



うんざりしてきた頃、
「もういいわ」
と、香菜子が言った。



「江原田さん、あなたと話すことで私は相当に傷つくの」

「香菜子様!!」

「私が死んでも尚、私の心を傷つけないで」

「そんな、私は!!」



香菜子は江原田さんがまだ何かを話しているのを無視して、“ちょうちょ館”に帰って行った。

私は悲しい気持ちで、その背中の後を追った。










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