バタフライ エフェクト
「えっ? どういうこと!?」

「まだあの男の魂はここにあるんじゃないかしら」

「成仏したんだと思ってたのに」

「そんな簡単にはいかないわよ」



ランドリールームの壁もガタガタと揺れて、
「香菜子ぉ……、香菜子ぉ……」
と、声が聞こえる。



だけど姿は見えない。



「あなた、見える?」
と、香菜子。



「ここにいるの?」

「いるわ。私が教える。だから、あなたはあいつを退治して」

「退治!?」



香菜子は私を見て微笑み、
「あなたが退治するの。これからのために」
と、言った。



ヘアピンを持って、私はランドリールームを見渡した。

誰もいない。

だけどかすかに冷たい空気を感じた。

あの元寄の空間と同じ、埃っぽい臭いも。


「殺すってこと?」

「違う、退治。悪霊の元寄を、退治するの。あなたがこの子を守るのよ」

「……っ!!」



香菜子は私の背中に手を置いて、
「さぁ、深呼吸して。私と一緒にやっつけましょう」
と、囁く。
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