バタフライ エフェクト
「お気に入りのウサギなのだと、見せて下さったんです。また遊びに来て下さいとお伝えくださいませ」

「心音とは、親しくして下さっているんですか?」

「庭の花を褒めて下さってから、少しずつお話をするようになりまして。時々、学校帰りに家に寄って下さるんです」

「花を……。あの子、植物に興味があるから」



梨々愛が涙目になった。



「大丈夫ですか?」
と、江原田さんが梨々愛を心配そうに見ている。



「大丈夫です。きっとこのウサギ、心音に渡します。ありがとうございます」



江原田さんが帰って、梨々愛が私にこう言った。



「心音のことや、知穂と芹香のことを、絶対に助けてね」



心なしか、声が震えているように聞こえた。



「一緒に助けよう。一緒に、絶対に、この問題を解決しよう」



再び写真に向き合う。

四方の壁ほとんどにいくつもかけられている額の中に、何人もの人が写る写真。

少しうんざりしてきた頃、
「あっ!!」
と、梨々愛が声を上げた。
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