バタフライ エフェクト
「見つけた!?」



梨々愛のそばに行くと、彼女はひとりの男性を指差していた。



「これ、この写真のこの人……、そうじゃない?」



じっと覗き込むように見つめる。

ニコッと笑って、笑顔で写る女性と、こちらを睨むような仏頂面の女性、二人の間に立って写っているこの男性は、確かに気味の悪いあの男の顔立ちと似ている。



「そうかも。名前とか、何か手掛かりになるようなものはわからないかな?」

「待って、もしかして」
と、梨々愛は壁から額を外す。



裏返して、額から写真を取り出した梨々愛は、裏返しになっている写真をそのまま取り出した。

そこにはこんなことが書かれてある。



林堂 葉子(りんどう ようこ) 十八歳、林堂 香菜子(りんどう かなこ) 十五歳、家庭教師の元寄 照良(もとより てるよし)くんと”



「元寄 照良……」



梨々愛と顔を見合わす。



「家庭教師って書いてある」

「この屋敷に出入りしていた人間ってことだよね? 梨々愛、この写真が何年前のものかわかる?」
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