【中編】ベストフレンド

それから毎日、彼女の中学、高校、短大の同級生に片っ端から連絡を取り、何か情報が無いかと電話にかじりつく日がもう3週間以上続いている。

8月になり、俺の仕事も忙しさに拍車がかかっていたが、仕事の合間にひたすら電話を掛けまくった。

なかなか連絡の取れない数人を除いてはとりあえず全員に連絡をとったが、誰も亜里沙の行方を知る者はいなかった。


亜里沙が姿を消してすでに1ヶ月以上が過ぎて、気持ちは焦っていた。

自殺をするタイプでは無いと思う。

だが、事故や事件に巻き込まれた可能性も否定できない。

どんどん最悪の方向に考えが流れていくのを必死で振り切り携帯に手を伸ばす。

連絡を取れないのは後三人。

そのうちの一人の番号を手帳で確認していた時だった。



突然聞き覚えのある曲で携帯が鳴った。



信じられない思いで携帯の表示を見る。



表示は



亜里沙だった



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