ピリオド
紅茶を持ってリビングに戻る。すると、テーブルの上に旅行用パンフレットが並べられていた。ハワイやグアムなど海外ばっかり。どのパンフレットにも「新婚旅行」と書いてある。
「これは?」
「新婚旅行用のパンフレットよ。あなたたち、新婚旅行行ってないんでしょ。行ってきなさい」
「何でそんなこと……」
「旅行に行った方が子どももできるんじゃないかと思って」
ため息を吐きたくなる。どこまでこの人たちは自分勝手なんだろう。私はいつまでそれに振り回されなくちゃいけないんだろう。
「……総司さんと話すから」
そう言って、まだ何かを言ってくるお母さんを強引に家から出した。心臓の辺りに締め付けられるような感覚を覚える。苦しい。息ができない。
(怖い……。どうしてわからないけど、全てが怖い……)
力が抜けて玄関にズルズルと座り込んでしまう。しばらくの間、体の震えが止まらなかった。
どれくらい時間が経ったのかわからないけど、ようやく体の震えが収まった。ゆっくりと立ち上がる。
「……買い物、行かなくちゃ」
時計の針はとっくにお昼を過ぎていた。夕食の買い物も掃除もできていない。早くしなくちゃ。鞄を手に家を出る。
「これは?」
「新婚旅行用のパンフレットよ。あなたたち、新婚旅行行ってないんでしょ。行ってきなさい」
「何でそんなこと……」
「旅行に行った方が子どももできるんじゃないかと思って」
ため息を吐きたくなる。どこまでこの人たちは自分勝手なんだろう。私はいつまでそれに振り回されなくちゃいけないんだろう。
「……総司さんと話すから」
そう言って、まだ何かを言ってくるお母さんを強引に家から出した。心臓の辺りに締め付けられるような感覚を覚える。苦しい。息ができない。
(怖い……。どうしてわからないけど、全てが怖い……)
力が抜けて玄関にズルズルと座り込んでしまう。しばらくの間、体の震えが止まらなかった。
どれくらい時間が経ったのかわからないけど、ようやく体の震えが収まった。ゆっくりと立ち上がる。
「……買い物、行かなくちゃ」
時計の針はとっくにお昼を過ぎていた。夕食の買い物も掃除もできていない。早くしなくちゃ。鞄を手に家を出る。