ピリオド
ピリオド(総司side)
気が付けば、夕暮れが迫っていた。僕はいつの間にか家のドアの前に立っていた。涙が枯れるほど泣いたはずなのに、まだ頰を涙が伝っていく。
「心春ちゃん……」
心春ちゃんのいない世界で生きる意味はあるんだろうか。そう思いながらドアを開ける。すると、目の前にあった光景に思わず「は?」と声を出した。
玄関がなかった。玄関からリビングに続く廊下もトイレやお風呂のドアもない。ただ暗闇だけが広がっていた。
「何これ」
戸惑いが心に広がる。でも、何故か足は闇の中へと進んだ。この中に行けば心春ちゃんに会えるかもしれないと非現実的な考えが浮かんだから。
どれほど歩いただろうか。目の前が突然淡く光って足を止める。光の中に映像が浮かび上がった。
怪我を負った心春ちゃんに別れを告げ、彼女が幸せになったことを心春ちゃんの同僚のSNSで知った僕がいる。僕は泣いている。
映像が変わる。お義父さんたちから子どもを催促され、子どもがいれば心春ちゃんも笑ってくれるかもしれないと強引に迫る僕がいる。心春ちゃんは妊娠し、出産した。でもその顔に笑顔はない。心春ちゃんが家出し、飛び降り自殺をしたと知る。
「心春ちゃん……」
心春ちゃんのいない世界で生きる意味はあるんだろうか。そう思いながらドアを開ける。すると、目の前にあった光景に思わず「は?」と声を出した。
玄関がなかった。玄関からリビングに続く廊下もトイレやお風呂のドアもない。ただ暗闇だけが広がっていた。
「何これ」
戸惑いが心に広がる。でも、何故か足は闇の中へと進んだ。この中に行けば心春ちゃんに会えるかもしれないと非現実的な考えが浮かんだから。
どれほど歩いただろうか。目の前が突然淡く光って足を止める。光の中に映像が浮かび上がった。
怪我を負った心春ちゃんに別れを告げ、彼女が幸せになったことを心春ちゃんの同僚のSNSで知った僕がいる。僕は泣いている。
映像が変わる。お義父さんたちから子どもを催促され、子どもがいれば心春ちゃんも笑ってくれるかもしれないと強引に迫る僕がいる。心春ちゃんは妊娠し、出産した。でもその顔に笑顔はない。心春ちゃんが家出し、飛び降り自殺をしたと知る。