ピリオド
もう一度、第一章を(総司side)
目を覚まし、ベッドから起きて身支度を整える。家族に挨拶をして朝ご飯を食べる。いつもと同じ日常だ。

家を出ると、家の前に幼なじみのジョンが待っていた。ブンブンと元気よく手を振っている。

「総司〜!おはよ〜!」

「ジョン、おはよう」

「ねぇねぇ!横浜の水族館でアザラシが生まれたんだって。見に行こうよ」

「まだ生まれたばっかりでしょ?一般公開されるのはちょっと先じゃない?」

ジョンの動物トークを聞きながら歩く。動物トークが一区切りしたところで、僕は「そういえば」と昨日先生が言ったことを思い出す。

「今日だよね?転校生来るの」

「そういえばそうだよね。生き物部入ってくれないかな〜」

全国の高校を探してもなさそうな部活に入る物好きはいないよ。そう言いたいのをグッと堪えて歩く。その時だった。

「行ってきま〜す!」

一軒の家から女の子が出てきた。僕らと同じ高校の制服だ。でも見慣れない顔。もしかして、この子が転校生?

僕たちの視線に気付いたのか、女の子が僕たちを見る。刹那、女の子の大きな目から涙が溢れ出した。

(あっ……)
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