マーガレット
部屋に戻ると皇后様が椅子に座りながら殿下の様子を伺っていて、私たちに気づくと『さっきよりも顔色が良くなったの』と嬉しそうにしていた。
「それで。あとは何をしたらいいんだ」
「あとは治癒ですね。今の殿下は体の中に穢れが入り込んでいるので」
呪具を壊したからって体の中に蓄積された穢れが綺麗に消えるわけではない。少しずつ積もって殿下の体に悪影響を及ぼしているはずだから、それを聖神力で癒して治す。
「痛みはどうなのです?」
「呪具の影響がないのでナイフで刺されるような痛みはありませんが、絶対に痛まないという保証はありません。十年分の穢れが体に入り込んでいるので」
「……それを無くせば俺はまた剣を握れるのか?」
陛下たちが悩んでいると、誰もが寝ていると思っていた殿下が目を開け剣を握りたいと言う。
「リハビリは必要ですがこれまで苦しんだようなことは起こりません。剣を握り、遠出だろうが夜遅くまで起きていようが殿下の若さなら余裕でできます」
「そうか。ならやってくれないか? 多少の痛みなら我慢できる」
殿下の言葉を聞き、陛下に視線を向けると頷き許可を出してくださった。
「分かりました。では」
『分かりましたではない! 何を考えているマーガレット!!』
杖を握り殿下に治癒を施そうとした瞬間、呼んでもいないヴァルが再び現れ声を上げた。怒っていると言うよりも心配していると言った表情で。
『馬鹿者! この者の穢れを完全に消すには一度お前の体内に移す必要がある。そうなれば今のコイツのようにベッドから起き上がれず穢れと聖神力が混ざって苦しい思いをするだろ!』
「でもそれが私たち聖女の運命だし」
『体の中に穢れを入れて癒せる奴はお前くらいだと説明しただろう! 死んだらどうする!』
「そうなったらヴァルと一緒に暮らすだけだよ」
魂を貰うと言っている割には私が危険なことをするのも怪我をするのも嫌う。彼は見た目に反して優しいのだ。
「それで。あとは何をしたらいいんだ」
「あとは治癒ですね。今の殿下は体の中に穢れが入り込んでいるので」
呪具を壊したからって体の中に蓄積された穢れが綺麗に消えるわけではない。少しずつ積もって殿下の体に悪影響を及ぼしているはずだから、それを聖神力で癒して治す。
「痛みはどうなのです?」
「呪具の影響がないのでナイフで刺されるような痛みはありませんが、絶対に痛まないという保証はありません。十年分の穢れが体に入り込んでいるので」
「……それを無くせば俺はまた剣を握れるのか?」
陛下たちが悩んでいると、誰もが寝ていると思っていた殿下が目を開け剣を握りたいと言う。
「リハビリは必要ですがこれまで苦しんだようなことは起こりません。剣を握り、遠出だろうが夜遅くまで起きていようが殿下の若さなら余裕でできます」
「そうか。ならやってくれないか? 多少の痛みなら我慢できる」
殿下の言葉を聞き、陛下に視線を向けると頷き許可を出してくださった。
「分かりました。では」
『分かりましたではない! 何を考えているマーガレット!!』
杖を握り殿下に治癒を施そうとした瞬間、呼んでもいないヴァルが再び現れ声を上げた。怒っていると言うよりも心配していると言った表情で。
『馬鹿者! この者の穢れを完全に消すには一度お前の体内に移す必要がある。そうなれば今のコイツのようにベッドから起き上がれず穢れと聖神力が混ざって苦しい思いをするだろ!』
「でもそれが私たち聖女の運命だし」
『体の中に穢れを入れて癒せる奴はお前くらいだと説明しただろう! 死んだらどうする!』
「そうなったらヴァルと一緒に暮らすだけだよ」
魂を貰うと言っている割には私が危険なことをするのも怪我をするのも嫌う。彼は見た目に反して優しいのだ。