腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「…あの時は茜さんが居たから言えなかったの。もう察してるでしょ?私の気持ち」

いや、全然分からないから直接聞いてみたんですが…。
女のこういうところは、いつになってもよく分からない。
こういう時、BLのシチュエーションなら分かるというのに…。
どうしてリアルはよく分からないのだろうか。やっぱり言葉で伝えるって大切だと俺は思う。

「ごめん。俺、ちゃんと言ってもらわないと分からない。そんな察しがいい方ではないし」

俺は女が苦手だ。何を考えているのかよく分からないから。
こんな俺でも一応、綾香の後にちゃんとお付き合いした女性がいた。
歳上が一人に、歳下が一人。計二人の女性とお付き合いをした。

ちなみに歳上のお姉さんで童貞を卒業した。
特にこれといって強い思い入れもない。ひたすら穏やかな時間を過ごしていた。

どちらの女性も俺が腐男子だと知っても普通に接してくれて、受け入れてくれた。
でも、どこかで物足りなさを感じていた。そして、次第に語れる仲間がほしいと恋焦がれるようになっていった。

理解はあれど、二人の元カノは腐女子ではなく、どこにでもいるような普通な女性だった。
腐男子であることを受け入れてもらっているくせに、偉そうなことを言うなと思うかもしれない。
それでもずっと心の中のどこかで違和感を感じていた…。
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