腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「へー。あんたって桜宮 幸子が好きだったんだ。良い作品をたくさん描いてるわよね」
「おい。綾香。ちゃんと先生を付けろ」
「あんたって意外と細かいわよね」
茜はそんな俺たちの会話を終始笑顔で聞いてくれていた。と思いきや突然、席を立ち始めた。
「ごめん。電話がかかってきちゃったから、ちょっと席を外すね…」
そのままどこかへと消えていった。茜は滅多に席を外さないので、とても珍しい光景だった。
「男からの連絡かもよ…」
綾香はどうしたいんだろうか。俺と茜が上手くいってほしいんじゃないのか。
「止めて。例えそうだったとしても、今はまだ…現実を受け止めきれないから」
「…あんたってバカ?そろそろいい加減にさ…」
「言わなくても分かってるよ…」
「ねぇ、本当に分かってるの?」
「俺にだって心の準備があるんだよ。言える時がきたら言うさ」
「ふーん。知らないわよ。茜って可愛いし、性格も良いから、あんたが余裕ぶっこいているうちに、どっかの知らない他の男に持ってかれちゃうかもよ?」
そんなの俺が一番よく分かっている。茜は良い子だから、絶対にモテる。
本人にその自覚はないにせよ、狙っている男が他にもいるかもしれない。
それでも一歩を踏み出す勇気が持てないのは、過去のトラウマがまだどこかにあるせいだと思う。
あれから臆病になってしまった。それでもお付き合いすることができたのは、彼女達から歩み寄ってきてくれたからだ。
今度はそういうわけにはいかない。そして、同時にどれだけ有難いことだったか今更実感するのであった…。
「おい。綾香。ちゃんと先生を付けろ」
「あんたって意外と細かいわよね」
茜はそんな俺たちの会話を終始笑顔で聞いてくれていた。と思いきや突然、席を立ち始めた。
「ごめん。電話がかかってきちゃったから、ちょっと席を外すね…」
そのままどこかへと消えていった。茜は滅多に席を外さないので、とても珍しい光景だった。
「男からの連絡かもよ…」
綾香はどうしたいんだろうか。俺と茜が上手くいってほしいんじゃないのか。
「止めて。例えそうだったとしても、今はまだ…現実を受け止めきれないから」
「…あんたってバカ?そろそろいい加減にさ…」
「言わなくても分かってるよ…」
「ねぇ、本当に分かってるの?」
「俺にだって心の準備があるんだよ。言える時がきたら言うさ」
「ふーん。知らないわよ。茜って可愛いし、性格も良いから、あんたが余裕ぶっこいているうちに、どっかの知らない他の男に持ってかれちゃうかもよ?」
そんなの俺が一番よく分かっている。茜は良い子だから、絶対にモテる。
本人にその自覚はないにせよ、狙っている男が他にもいるかもしれない。
それでも一歩を踏み出す勇気が持てないのは、過去のトラウマがまだどこかにあるせいだと思う。
あれから臆病になってしまった。それでもお付き合いすることができたのは、彼女達から歩み寄ってきてくれたからだ。
今度はそういうわけにはいかない。そして、同時にどれだけ有難いことだったか今更実感するのであった…。