腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「それならよかったよ。それじゃ、とりあえずまずは並んでみよう」

急がないと欲しい本はすぐになくなってしまう。
ヲタクは自分の欲しい物に対する熱量は半端ない。
のんびりしていたら、あっという間に…なんてことはしょっちゅうある。

「美咲くんはリストの中で、どのサークルさんの本が一番欲しいの?」

「うーん、俺は幸子先生のサークルの本が一番欲しいんだけど、茜的にはどう思う?」

幸子先生…か。今、大人気BL漫画家のサークルだ。
だがしかし、それには…。

「ねぇ、美咲くん。その件も何とかなりそうだから、後回しでもいい?」

「あ、うん。分かった。それじゃ、それ以外だとサンプルを見てこのサークルさんの本が気になったかな」

さすが同士。私も同じサークルが気になっていた。

「そのサークルさんなら、私も気になってたから、是非、一緒に行こう」

「マジで?助かる」

その後、お互いに確認し合ってみたら、なんだかんだ気になるサークルが被っていたため、途中までずっと一緒に並んでいた。
しかし、さすがに全部というわけにはいかず、途中からそれぞれ別の道へと向かった。
コミケには並び方が様々ある。一つは友達と協力して手分けして買うパターンと、もう一つは私達のように各々で並ぶパターンだ。
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