腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「茜、久しぶり〜」

「お久しぶりです。美幸さん」

「もう止めてよ。今は幸子なんだから」

今、この人、自分のことを幸子って言わなかったか?……え?それって……。

「あのもしかして、あなたが桜宮 幸子先生ですか?」

すると茜が申し訳なさそうな顔をしながら、口を開いた。

「美咲くん、ごめんね。ずっと黙ってて。実はサプライズで喜ばせようと思って、黙ってたの。
いきなりびっくりしたよね?私が大好きな漫画家さんとお知り合いだなんて…」

確かに驚きはしたが、今思い返せば茜の言動の節々に違和感を感じていたので、その疑問が解けてすっきりした気持ちの方が大きかった。

「確かに驚きはしたけど、それよりも茜の言動で気になることの方が多かったから、その謎が解けたって気持ちの方が大きいかな。
でも、先生とどういう関係しますなのか、ちゃんと説明してほしい」

俺の言葉を聞いて安心してくれたみたいだ。
俺は一刻も早く先生と茜ちゃんの関係性を知りたいなと思った。

「そう言ってくれてありがとう。それじゃ、お言葉に甘えて紹介するね。
こちらが漫研時代にお世話になった先輩の美幸さん。それで今は大人気BL漫画家の幸子先生。
で、さっきまで私と話していたアイスマの社員さんの彼女さんでもあるの」
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