腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「先生なんて言われるとちょっと照れちゃうな…。
とはいえども、先生もコミケで結構お金を使って残り僅かなので、ご飯代をケチってもよろしいでしょうか?」

寧ろそう言ってもらえてこちらとしても助かる。
さすがヲタク。削るところは飲食代なのであった。

「俺もギリギリなんで、その方が助かります」

「それじゃ、ファミレスはどうかな?」

コミケの帰りにファミレス…。
これこそまさにヲタクのオフ会みたいでテンションが上がる。

「いいね。ファミレスなら気兼ねなくゆっくりできるし。たくさん語ろ!」

「それじゃ、ファミレスで。穴場があるからそこへ行こうぞ」

穴場のファミレスだと…?!その意味を理解するのはお店の前に着いてからであった。

「穴場があるのか。ならそれでよろしく」

とりあえず、茜に任せてみることにした。
池袋には何度か訪れるようになり、慣れてきたといっても、まだ茜や綾香に比べたら初心者なため、分からないことの方が多い。
こういう時は先輩の二人に任せた方が良い。俺は素直に従うのみだ。

「もしかしたら、今日は混んでるかもしれないから、穴場じゃないかもだけど」

コミケが開催される時期は長期休暇中なため、どこも人で溢れ返っている。
特にファミレスなんて混んでいるに違いない。

「今日はどこも混んでるし、仕方ないさ。俺は気にしないよ」

「なら良かった。そう言ってもらえてよかったよ」

今日みたいな日はどこも混んでいるので、どのお店も行列に違いないであろう。
本当に穴場なんてあるのならば、寧ろ教えてもらいたいくらいだ。
< 200 / 400 >

この作品をシェア

pagetop