腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「でも、気になってる同人誌があるのいいね。その同人誌、あったら私も買おうかな」

え?あのハードなBLを茜が読むの?!
思わずそんな姿を想像してしまった。

「あぁ。あるといいな…」

敢えて茜が買うことには触れずに、この話は流した。

「そうこうしているうちに、着いたよ」

着いた先は某青いアニメショップの近くだった…。

「こんなところにファミレスなんてあったんだな。知らなかった…」

何度も足は運んでいるというのに、まさかこんなところにあるなんて見落としていた。
人は案外、見落としがちなんだと思い知らされた。

「今まで池袋に来た時は、ファミレスに入ることはなかったもんね」

確かに今までファミレスに行くことはなかった。
いつも大体カフェで落ち合うことが多いので、たまにはファミレスも悪くないかもしれない。

「そうだな。とりあえず、中に入ろっか」

「そうだね。入ろっか」

外に列はできていなかったため、どうやら空いているみたいだ。
お昼時を少し外していたので、それもあるのかもしれない。

「俺が扉を開けるね」

茜に男であるところを見せたいという見栄が働き、率先して行動することができた。
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