腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「俺も過去に色々あるじゃん?だから、どこか臆病なところがあって。一歩前へ踏み出す勇気が持てない時ってあるんだ。いつももう少し自信がほしいなって思う」

皆が皆、自信を持って生きているわけではない。
美咲くんも美咲くんの過去があって、綾香だってそう…。
私ももっと自信がほしい。過去を乗り越えるために…。

「でも、自信って一番難しくて。これってある意味、一瞬の才能だと俺は思う。
だってある意味、自分に自信がないと、自分が綺麗だとかカッコいいだとか思えないじゃん?」

確かに…。美咲くんの言う通りかもしれない。
自信を持つのも一種の才能だ。それが一番難しいことなのかもしれないが…。

「そうかも。ある程度、自分に自信がないと難しいかも」

「だろ?俺らってさ、ヲタクだから。自分の好きなものへの想いなら、誰にも負けねー自信あるじゃん?」

「うん。それなら…ある」

「だからさ、茜は茜でいいんだよ。茜がどうしたいかなんだよ」

私がどうしたいか…。考えたことすらなかった。
絵を描く苦しみの方が大きくて。具体的な目標なんてなく、ただひたすら先輩と比べてばかりいた。

「考えたことなかったかも…。私、絵で何がしたいんだろう?」

「それは今からゆっくり考えていけばいいんだよ。まぁ、例えばイベントのレポをイラストで描く人とかいるから、そういうのでもいいし」

確かに…。それはアリかも。今の私にはそういったことからリハビリを始めるとやりやすいかもしれない。
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