腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「誘わないわけないじゃん。綾香が居てこそだもん」

綾香が居なきゃ始まらない。もう私も美咲くんもそうなってしまっている。

「ありがとう。そう言ってもらえて何よりです」

「いえいえ。どういたしまして」

でも、やっぱりちょっと寂しく思うのであった。綾香を彼氏に取られたような気がして…。
今までとは違い、これからは綾香と遊ぶ時間が少し減ってしまうかもしれないと思うと、今こうして一緒に居られる時間を大切にしようと思えた。

「それよりも茜、美咲に返信しなくていいの?」

すっかり忘れていた。私は慌てて美咲くんに返信した。

《うん、いいよ。遊ぼ》

美咲くんが改めて二人で遊びたいなんて提案してくるのは珍しい。
最近、三人で遊ぶことが増えていたため、なんだか最初の頃に戻ったみたいに感じた。

あの頃はまさか美咲くんが男性なんて思わなかった。ずっと女性だとばかり思っていたから。
そう思うと、なんだかとても懐かしく感じる。
まだ出会って数ヶ月…。もう少しで半年ぐらい経つはず…。

それなのに、もう懐かしく感じてしまうなんて、それぐらい一緒に居る時間が増えたということになる。
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