腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「いいね。買いに行こう」

「ちなみに美咲くんはどのキャラのが欲しいとかあるの?」

これで相手の好みもさり気なく把握することができる。
私は一応好きなキャラクターがいるが、別にそこまで強い拘りがあるわけではない。

比べてはいけないと分かった上で敢えて言わせてもらうが、推しに比べたら…なんてつい思ってしまう。
できれば、自分の好きなキャラクターでやりたいし、美咲くんの好きなキャラクターが自分の好きなキャラクターと対になるキャラクターでありますように…。

「うーん…それじゃ、茜が俺に似合うものを選んでよ」

「え?!私が?!」

まさか自分に丸投げされるとは思ってもみなかった。
もしや、これって特に何も考えていなかったから、考えるのを放棄しただけなのではないだろうか。

単に自分に似合うものが分からず、選んで欲しいというパターンもあるが、正直、人それぞれ好みがあるし、このイケメンに似合うものを選ばなくてはならないというプレッシャーが大きい。
しかし、ここは任された以上、美咲くんの好みを探りつつ、選んでみることにした。

「…美咲くんはどういうのが好きなの?」

「その質問にはお答えできません。茜がちゃーんとよく考えて選べよ」

更なる追い打ちをかけられ、追い詰められてしまった。
もうここは仕方ない。あの作戦でいくことに決めた。
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