腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「色々教えてくれてありがとうな。
まだよく分かんないこともあるから、追々教えてほしいです」

きっと一気に説明しすぎたせいで、まだ理解できていないこともたくさんあると思う。
当然、行ってみないと分からないこともあるので、後はカフェに着いたら説明した方が良さそうだ。
もちろん、私が分かる範囲内で良ければ、幾らでも美咲くんに教えるつもりでいる。

「私でよければ、分からないことがあればその都度聞いてくれれば、ちゃんと教えるので」

「助かる。よろしく頼むぜ」

美咲くんにお願いされるのは嫌じゃない。もっと私に頼ってほしいとさえ思っている。彼に頼られることが私の楽しみになりつつもあった。
とても不思議な感覚だ。今まで誰にもこんな感情を抱いたことはない。
もっと一緒に居たい。傍を離れたくない。そう思えば思うほどに、やっと見つけたヲタク友達の大切を実感させられた。

「あのさ、コラボカフェまでまだ時間があるから、その前に寄りたい所があるんだけど、寄ってもいい?」

確かにまだ時間に余裕がある。それにコラボカフェの近くにせっかくお店があるのだから、時間を潰すのには最適だ。

「いいよ。私もちょうど欲しい物があったから、寄りたいと思ってたところだったんだよね」

かくして二人のヲタクはとあるお店に寄ることにしたのであった…。
< 31 / 370 >

この作品をシェア

pagetop