腐女子がオフ会で知り合ったのは腐男子でした
「美咲くん、大丈夫?」

「う、うん。大丈夫。ただ、女子って買い物になると、目が一気に怖くなるから怯えてただけ」

誰しも初めて戦地へ赴く際は、ビクビク怯えてしまうものだ。
いつしか徐々に慣れていき、そのうち自分も同じような目をするようになっていた。
まずは場数を踏み、慣れていくしかない。

「分かるよ。初めての時は私もビクビク怯えてたもん」

「茜ちゃんも怯えてたの?」

「うん。今でこそ私はお姉さんの部類に入る年齢にはなったけれども、その当時はまだ学生だったから。
大人のお姉様方のお金がありますオーラに圧倒されてたもん」

そして、自分もお金を稼ぐようになると、余裕が持てるようになってきた。
人はお金があるのとないのとでは、こんなにも心の持ちようが変わるものだとは知らなかった。

「確かに。綺麗なお姉様方が多いけど、皆目がギラついてるから、圧倒される気持ちはよく分かる」

人は欲望が丸出しになると、こんなにも怖いものなのだと思い知らされた。
特に最近のヲタクは見た目が綺麗な方が多いので、綺麗なお姉様方のギラついた目は二割増しで怖く感じてしまうことがある…。
無論、お姉様方にはとても言えないが……。

「でも、今日は私が付いてるから大丈夫でしょ?」

「うん。茜ちゃんが居るから大丈夫かも」

分かってる。深い意味なんてないことは…。
自分から聞いておいてドツボにハマるなんてしてやられた。
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