妹に代わり泉に身を投げた私、湖底の街で愛を知る 〜虐げられた私が幸せを築くまで〜
 いつしか、私は知らない場所へと行き着いていた。どうやら今いる場所がネレイダ国と泉の境目なのだろう。目の前にある膜のようなものの反対側では、魚が悠々と泳いでいる。
 
 私は本能的に察していた。
 ここには、泉とネレイダ国を行き来することのできる扉がある場所なのだと。

 扉に手を掛けると、何かが落ちた音がする。
 音の方へ顔を向けると、首飾りが落ちていた。

 私はその首飾りをじっと見つめた。
 ……贈り主である彼の顔が頭に浮かぶ。

『お二人は相性が良いのでしょうね』

 イグナスの言葉を思い出した。
 そんなことないわ……私は、あの方に相応しくナイ……。ワタシはここにいてはイケナイソンザイ――
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