一夜限りの関係のはずが、隠れ御曹司から執愛されています
二人で並んでいるけれど、何を話そう。無言の時間でいいの?
うーんと考えていると
「小春さんは今の仕事、楽しいですか?」
「えっ、仕事ですか?そうですね。大変だなって思う時の方が多いんですけど、お客様からありがとうって言ってもらえる瞬間があって。その時は救われますね。真宮さんは?」
そういえば製薬会社で勤めているってことは知っているけれど、真宮さんはどんなことをしている人なんだろう。
「俺もです。大変な時の方が多いけど、課題を乗り越えられた時は達成感が生まれます。あと、働きやすい職場になったってアンケートに書かれてるとホッとしますね」
営業とかじゃないんだ。
真宮さん、人事部とかなのかな。職場の環境改善って人事とかのイメージだ。でも飲み会の時に一緒だった藤本さんは営業だって言ってた気がする。どういう仕組みなんだろう。
「この間の飲み会では、小春さんにかなりかっこ悪いところを見せてしまったので、弁解したいです」
頭を掻きながら苦笑いを浮かべる彼は、人当たりも良さそうだ。
「あれは酷いです。真宮さんが悪いわけじゃないです。藤本さんたちが悪いんですよ」
あんな上司や先輩だったらみんな飲み会なんて嫌になるし、最悪辞めちゃう。積もり積もって会社の評判まで下げてしまうかもしれない。
「小春さんは、ああいう飲み会、よく参加するんですか?」
私、真宮さんに飲み会というか合コンが好きな人だと思われてる?
「いえ。先輩に誘われて、人数合わせです。最近、彼氏と別れたばかりなので断わったんですけど。断わりきる勇気が出なくて。恋愛はしばらくお休みで良いです」
合コンがあんなにも疲れるものだったなんて。
「そうなんですね」
真宮さんはポツリ呟いた。
真宮さんが会話をふってくれたおかげで待ち時間も自然体でいられた。彼のゆっくりとした優しい空気感は居心地が良い。気を遣わずにいられる。
思っていたよりも並ぶことなく、店内に入ることができた。彼はご飯中もスマートにサポートしてくれる。飲み物とか、いろいろ気を遣ってくれるし、それに「たくさん食べてくださいね」果物がビュッフェスタイルで本当はお腹いっぱい食べたいけれど、真宮さんの前だから控えめにしようと思っていた時にそんなことを言ってくれた。
「女の子らしくとか、考えないでください。小春さんの自然体で過ごしてください」
元彼にフラれてから、自分の悪かった部分を直そうとしているところがある。気の強い女の子じゃなくて、可愛らしくて守ってあげたい女性になりたい、そんな風に思う時もあった。
真宮さんは彼氏ではないし、恋愛対象でもない。だけど彼から<私らしく>って言ってくれたのがとても嬉しい。
「ありがとうございます」
彼の言葉に甘え、お腹いっぱいフルーツを楽しんだ。
「美味しかったです。ごちそうさまでした」
久しぶりに満腹という感覚になったかも。引越ししてから食欲もなかったし、美味しい物を食べて気分転換できた気がする。
「良かった。小春さんの食べてる時の顔、可愛かったです」
真宮さんは
「また行きましょうね」
と言ってくれた。
<また>なんてあるのかな。
薄っすらそんなことを思っていた時
「あっ。これ、小春さんがさっき見たいって言ってた映画じゃないですか?」
映画館の隣を通ると、カフェに入る前の会話の内容に出ていた映画が上映されていた。
「見に行きませんか?ちょうどもうすぐ上映時間ですよ」
真宮さんから誘われたけれど、行っていいのかな。
これじゃあ、普通のデートになっている気がする。私の考えすぎ?
うーんと考えていると
「小春さんは今の仕事、楽しいですか?」
「えっ、仕事ですか?そうですね。大変だなって思う時の方が多いんですけど、お客様からありがとうって言ってもらえる瞬間があって。その時は救われますね。真宮さんは?」
そういえば製薬会社で勤めているってことは知っているけれど、真宮さんはどんなことをしている人なんだろう。
「俺もです。大変な時の方が多いけど、課題を乗り越えられた時は達成感が生まれます。あと、働きやすい職場になったってアンケートに書かれてるとホッとしますね」
営業とかじゃないんだ。
真宮さん、人事部とかなのかな。職場の環境改善って人事とかのイメージだ。でも飲み会の時に一緒だった藤本さんは営業だって言ってた気がする。どういう仕組みなんだろう。
「この間の飲み会では、小春さんにかなりかっこ悪いところを見せてしまったので、弁解したいです」
頭を掻きながら苦笑いを浮かべる彼は、人当たりも良さそうだ。
「あれは酷いです。真宮さんが悪いわけじゃないです。藤本さんたちが悪いんですよ」
あんな上司や先輩だったらみんな飲み会なんて嫌になるし、最悪辞めちゃう。積もり積もって会社の評判まで下げてしまうかもしれない。
「小春さんは、ああいう飲み会、よく参加するんですか?」
私、真宮さんに飲み会というか合コンが好きな人だと思われてる?
「いえ。先輩に誘われて、人数合わせです。最近、彼氏と別れたばかりなので断わったんですけど。断わりきる勇気が出なくて。恋愛はしばらくお休みで良いです」
合コンがあんなにも疲れるものだったなんて。
「そうなんですね」
真宮さんはポツリ呟いた。
真宮さんが会話をふってくれたおかげで待ち時間も自然体でいられた。彼のゆっくりとした優しい空気感は居心地が良い。気を遣わずにいられる。
思っていたよりも並ぶことなく、店内に入ることができた。彼はご飯中もスマートにサポートしてくれる。飲み物とか、いろいろ気を遣ってくれるし、それに「たくさん食べてくださいね」果物がビュッフェスタイルで本当はお腹いっぱい食べたいけれど、真宮さんの前だから控えめにしようと思っていた時にそんなことを言ってくれた。
「女の子らしくとか、考えないでください。小春さんの自然体で過ごしてください」
元彼にフラれてから、自分の悪かった部分を直そうとしているところがある。気の強い女の子じゃなくて、可愛らしくて守ってあげたい女性になりたい、そんな風に思う時もあった。
真宮さんは彼氏ではないし、恋愛対象でもない。だけど彼から<私らしく>って言ってくれたのがとても嬉しい。
「ありがとうございます」
彼の言葉に甘え、お腹いっぱいフルーツを楽しんだ。
「美味しかったです。ごちそうさまでした」
久しぶりに満腹という感覚になったかも。引越ししてから食欲もなかったし、美味しい物を食べて気分転換できた気がする。
「良かった。小春さんの食べてる時の顔、可愛かったです」
真宮さんは
「また行きましょうね」
と言ってくれた。
<また>なんてあるのかな。
薄っすらそんなことを思っていた時
「あっ。これ、小春さんがさっき見たいって言ってた映画じゃないですか?」
映画館の隣を通ると、カフェに入る前の会話の内容に出ていた映画が上映されていた。
「見に行きませんか?ちょうどもうすぐ上映時間ですよ」
真宮さんから誘われたけれど、行っていいのかな。
これじゃあ、普通のデートになっている気がする。私の考えすぎ?