一夜限りの関係のはずが、隠れ御曹司から執愛されています
ハイスぺなお試し彼氏
ご飯を食べ終え、片づけを手伝おうとすると
「小春さんは座っててください。病人なんですから。明日は一日、仕事も休んでくださいね」
仕事も休みか、病院に運ばれちゃったのは本当のことだし、真宮さんの言う通りにしよう。
「はい。わかりました」
彼はコクっと頷くと、慣れた手つきで食器を洗いだした。
うーん。普段からやっていないと、こんなにスムーズじゃないよね。HOPE製薬の副社長だと知った時は、手の届きそうな人じゃないと思ったけれど、良い意味で家庭的な人だ。
飲み会の時も気を遣えてたし、お父さんが社長でも下積みが長い人なのかな。
<ピコン>
カバンの中に入っている私のスマホが鳴った気がした。
「どうぞ。気にしないので見てください」
真宮さんの言葉に甘えて、しばらく放置しておいたスマホを見る。
表示されたメッセージの相手を見て不快に感じたが、今さらなんだろうと思い、タップをした。
<副社長と知り合いならもっと早く教えてくれよ。小春の料理が食べたくなった。相談したいこともあるし、今度、家に行ってもいい?>
「なにこれ」
相手は元彼の新だ。
何これ、自分勝手すぎる。きっと真宮副社長と仲良くなりたくて、私に連絡してきたんでしょ。目的は自分の昇進でしょ。わかりきってるよ。
「どうしたんですか?」
真宮さんが私の怪訝そうな表情を心配して声をかけてくれた。
「元彼から連絡があって」
「えっ、内容は?」
真宮さんの顔つきが一瞬変わった。とても冷たい眼。
「これです」
私は、新からのメッセージを真宮さんに見せる。
「俺は彼の性格を知らないからなんとも言えませんが。小春さんに俺の情報を聞き出そうとしてますか?」
そう、その通りだと私も思う。
「真宮副社長との繋がりを聞き出そうとしているんですよ。あわよくば、真宮さんに自分を紹介しろって言いそうです。今の家の場所なんて教えてませんし、絶対に呼びませんけど」
コトっとスマホをテーブルの上に置く。
「新は、ずっと前から瑠璃さんと浮気してたんだと思います。だけどプライドが高いから、同棲までしてた女性と別れて、他の女性とすぐに付き合うってことを世間体を気にして言えなかったんでしょう。あの二人に騙されていたと思うと、腹が立ちます。自分に非がないような、私が一方的に悪いっていうイヤな噂まで流されて……」
ギュッと手を握り締める。
こんなメッセージを送ってくるなんて、私、新に舐められてるんだ。
「小春さん。俺を利用してください」
真宮さんがイスに座り、対面で顔を合わせる。
利用って?
「俺は小春さんのことを本気で好きです。だから、さっき言ってた彼氏の役、俺にやらせてくれませんか?」
「そんなわけにはっ!」
真宮副社長を彼氏役にするって、かなりハードルが高いよ。
「今の俺、スペックだけは良いと思います。俺を使って、小春さんを騙した人、バカにしてた人たちを見返してやりましょう。懇親会には俺が迎えに行きます」
真宮さんは怖いくらいの笑顔だ。
「ダメです。そんなわけにいきません。だったら、素直に彼氏はいなかったって謝罪をした方が……」
「小春さんは俺のこと、そんなに嫌いなんですか?」
まただ、そんなことを言われると言い返せなくなる。
「俺は小春さんに恩を返したい。期間限定でも良いです。俺を彼氏にしてください。もちろん、俺が小春さんを一方的に好きになったって設定で良いです。その通りなので」
「小春さんは座っててください。病人なんですから。明日は一日、仕事も休んでくださいね」
仕事も休みか、病院に運ばれちゃったのは本当のことだし、真宮さんの言う通りにしよう。
「はい。わかりました」
彼はコクっと頷くと、慣れた手つきで食器を洗いだした。
うーん。普段からやっていないと、こんなにスムーズじゃないよね。HOPE製薬の副社長だと知った時は、手の届きそうな人じゃないと思ったけれど、良い意味で家庭的な人だ。
飲み会の時も気を遣えてたし、お父さんが社長でも下積みが長い人なのかな。
<ピコン>
カバンの中に入っている私のスマホが鳴った気がした。
「どうぞ。気にしないので見てください」
真宮さんの言葉に甘えて、しばらく放置しておいたスマホを見る。
表示されたメッセージの相手を見て不快に感じたが、今さらなんだろうと思い、タップをした。
<副社長と知り合いならもっと早く教えてくれよ。小春の料理が食べたくなった。相談したいこともあるし、今度、家に行ってもいい?>
「なにこれ」
相手は元彼の新だ。
何これ、自分勝手すぎる。きっと真宮副社長と仲良くなりたくて、私に連絡してきたんでしょ。目的は自分の昇進でしょ。わかりきってるよ。
「どうしたんですか?」
真宮さんが私の怪訝そうな表情を心配して声をかけてくれた。
「元彼から連絡があって」
「えっ、内容は?」
真宮さんの顔つきが一瞬変わった。とても冷たい眼。
「これです」
私は、新からのメッセージを真宮さんに見せる。
「俺は彼の性格を知らないからなんとも言えませんが。小春さんに俺の情報を聞き出そうとしてますか?」
そう、その通りだと私も思う。
「真宮副社長との繋がりを聞き出そうとしているんですよ。あわよくば、真宮さんに自分を紹介しろって言いそうです。今の家の場所なんて教えてませんし、絶対に呼びませんけど」
コトっとスマホをテーブルの上に置く。
「新は、ずっと前から瑠璃さんと浮気してたんだと思います。だけどプライドが高いから、同棲までしてた女性と別れて、他の女性とすぐに付き合うってことを世間体を気にして言えなかったんでしょう。あの二人に騙されていたと思うと、腹が立ちます。自分に非がないような、私が一方的に悪いっていうイヤな噂まで流されて……」
ギュッと手を握り締める。
こんなメッセージを送ってくるなんて、私、新に舐められてるんだ。
「小春さん。俺を利用してください」
真宮さんがイスに座り、対面で顔を合わせる。
利用って?
「俺は小春さんのことを本気で好きです。だから、さっき言ってた彼氏の役、俺にやらせてくれませんか?」
「そんなわけにはっ!」
真宮副社長を彼氏役にするって、かなりハードルが高いよ。
「今の俺、スペックだけは良いと思います。俺を使って、小春さんを騙した人、バカにしてた人たちを見返してやりましょう。懇親会には俺が迎えに行きます」
真宮さんは怖いくらいの笑顔だ。
「ダメです。そんなわけにいきません。だったら、素直に彼氏はいなかったって謝罪をした方が……」
「小春さんは俺のこと、そんなに嫌いなんですか?」
まただ、そんなことを言われると言い返せなくなる。
「俺は小春さんに恩を返したい。期間限定でも良いです。俺を彼氏にしてください。もちろん、俺が小春さんを一方的に好きになったって設定で良いです。その通りなので」